「セクシー田中さん」特集

 【冒頭でいきなり、バーのマスター三好さんが言ったように、「現地では娼婦の踊り」かもしれませんが、日本ではOLのお稽古事文化が発端となり、各スタジオの他、カルチャーセンターやスポーツクラブ等で一般の人たちが気軽に習うことが可能です。

「セクシー田中さん」では、こんな風に紹介してくれています。

ベリーダンスの魔法にかかると、

”曲がった背筋が伸びて、自分のことが好きになれて、何かあっても私にはベリーダンスがあるから大丈夫、と自分を保っていられ、自分自身が輝き出し、毎日を楽しく過ごせます。”

さらに、日本のベリーダンスは、作品で田中さんが言うように多種多様で、これが正統と言い切れる正解がなく、ドラマでも様々なジャンルのベリーダンスが披露されたように、自分がこう在りたい、という正解を自分で選び取れます。

「自分の頭で考えて自分の足を地にしっかりつけて歩きたかった。だからベリーダンスなんです。」

ベリーダンスを通して自分自身を見つめることも出来ます。

「セクシー田中さん」が示してくれた日本のベリーダンス、ご興味がある方は是非、この世界に飛び込んでみて欲しいです。

皆さんもベリーダンスの魔法で明るく前向きな人生を送りましょう。

 一般になかなか理解されにくいベリーダンスを正しく世に伝えたい。

ベリーダンスの素晴らしさを多くの人に知ってもらいたい。

という、私たちベリーダンス愛好者の思いを汲んでくれて、とてもリアルなベリーダンスシーンを描いていただきました。

演じてくれた役者の皆様、並びに制作スタッフの皆様、心から感謝いたします。

役者さん達のベリーダンスが、毎週の特訓レッスンを重ねた上での、リアルなものだったのに加えて、衣装やレッスンウェアの着こなし、髪型やメイク、この衣装には靴履くとか、この衣装なら被り物が必要とか、実際の私たちのリアルな様子を再現してくれました。

ベリーダンスやアラブ関係に関する台詞や描写も、「実際はこうです」「この場合はこう言います」等のアドバイス、用語の発音やイントネーションもしっかりと受け取ってくれて、どのシーンもとても自然で違和感がありませんでした。

また特筆すべきはセットの精巧さ❗️中東系のレストラン特有の、薄暗く様々な調度品が並んだあの雰囲気、楽屋の様子やステージの様子のリアルさ。

フライヤーも、いつもの私たちがよく使うデザインやタイトルだったり。

スタジオも後ろに忘れ物が置いてあったり、更衣室や先生の事務スペースなども、本当に細かく作られてあり、自分のスタジオにいるかのような錯覚に毎回陥っておりました。

このリアルな空間があったからこそ、役者さん達は、自然にレッスンで汗を流し、ステージで輝くことが出来ましたし、私たちも違和感なくストーリーに引き込まれました。

過去にも何度かベリーダンスはメディアに取り上げられたことはありますが、

「色っぽい」「妖艶」「露出」「セクシー」といった面ばかりが強調されがちでした。

ですが、このドラマはまさに今の私たちのベリーダンスの世界を正しく伝えてくれました。

私からベリーダンス習ってくれて真剣に練習を積んでくれたキャストの皆様、

素敵なドラマを作ってくれた制作スタッフの皆様、

全ての関係者の方々に、心からのお礼を申し上げます。

2023.12.24　

ベリーダンス総合監修 

 Izumi